ビットコインはサブプライム・ローンの再来か?
Bitcoin is like a devil.
世間を賑わせるビットコイン。しかし、この担保リスクが低い商材が伸びることは、2008年にリーマンショックを引き起こしたサブプライムローンを想起させる。
2008年以降、リーマンショックの影響により、破産債務者や失業者などへの代価貨幣供給というマイクロファイナンスの観点で効果を見せたビットコインをはじめとした仮想通貨。しかし、マイクロファイナンスとして効果を成した金融商材に高い購買力平価でや安定貨幣と言われる日本円やスイスフランが注入されるとなれば話は別だ。またそこに中国元が大量流入している現状では貨幣信用力が低下した際のスタビライザーは機能しなくなるだろう。
また本来、貨幣は中央銀行(政府)発行による信用を有すが、仮想通貨はこの信用力を有しない(それが迅速性の観点から良さでもある)。クレジットカードのような金融機関による信用の安定性もない。
これを鑑みると、ビットコインはサブプライムローンが崩壊に至る信用力が違う商材がポートフォリオに混ぜられたことやファニーメイやフレディマック(緊急時、両政府機関のスタビライザーが作動すると考えられていた)等の信用母体の不在、マイクロファイナンス的要素が類似している。
今後も成長は続くだろうが、貨幣信用力への配慮は必須だ。
Written by Daiki Suzuki
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