(米国調査)約96%の確率で倒産に追い込む資金調達とは?
私もそうだが、ベンチャー・スタートアップ企業が常に悩むのは資金調達方法である。
ある程度のビジネスにするには結局、「Jカーブ」と呼ばれる投資→売り上げを伸ばすという構造を取るしかない。
しかし、スタートアップは利益剰余金が少ない点から、P/L投資(利益投資)が難しい。
そこで銀行から、あるいは投資家(VCまたはエンジェル個人投資家)、家族(スィートマネー)から資金調達をするという選択肢の中に新たに台頭しているのが「クラウドファンディング」である。
クラウドファンディングは「デット・エクイティ・プロフィット」の3つの全て中間に位置する。
購入型の場合、プロフィットを最初にもらい、支援者に支援物を返す(デット)、人によってはその資金を会社設立に、あるいは投資型で株式を(エクイティ)という三方向どちらにもまたがる。
しかし、クラウドファンディングをメインに資金調達をすると、その企業がわずか数年で潰れる可能性は約96%になるという(米国調査)。
米国約96%のクラウドファンディングで集めた企業は倒産に向かうというが、これはミクロファイナンスの需要曲線(限界効用)がクラウドファンディング上で、てっぺんにきてしまいそこから落ちてしまうのだ。
またマーケティング上、セグメント考えても理由は簡単。
クラウドファンディングにあるものは、世の中にまだ出回ってないから良いのである。
それが出回り始めると、そこでのファンはファンでなくなり、離脱は早く根付かないのである。
長期的な計画を描くのであれば、クラウドファンディングはおすすめできない。
参考文献:田所雅之著『起業の科学 スタートアップサイエンス』日経BP社
written by Daiki Suzuki
0コメント